【この記事でわかること】
- ① ホテルがドライヤーを選ぶ理由
- ② Dyson・ヤーマン・復元ドライヤーの違いと向いているホテル
- ③ 客室備品が“また泊まりたい”をつくる理由
【ブランド別に詳しく知りたい方へ】
※本記事は2026年5月時点の導入事例をもとにしています。ホテルの設備は随時変更されるため、最新情報は各施設にてご確認ください。
「また泊まりたい」
そんな体験を左右するものの一つが、ドライヤー。
最近は、単なる備品ではなく、
ホテルの世界観や“過ごしてほしい夜”に合わせてドライヤーを選ぶホテルも増えています。
面白いのは、高級ホテルでも「高いドライヤーを置けばいい」と考えていないこと。
・速乾を重視するのか。
・美容時間を提供したいのか。
・回復する滞在を作りたいのか。
ホテルのスタッフの声(特に強いこだわりがある女性スタッフ)も聞きながら、ドライヤーを選んでいます。
ホテルが選ぶドライヤーには、そのホテルの思想が出ます。
今回は宿泊業界でも少し“通好み”な存在として選ばれている、
・Dyson(未来感・速乾・機能美)
・YA-MAN(美容・整える時間)
・復元ドライヤー(回復・いたわり・ウェルネス)
を比較してみました。
■「未来感・速乾・体験価値」ダイソン
羽のない扇風機で、「家電の当たり前」を変えたダイソン。
ドライヤーも同じです。
一目見ただけでは少しドライヤーに見えない独特の形状。強い風量。テクノロジーを感じる使用感。
単に髪を乾かす道具ではなく、
「少し気分が上がる時間をつくる家電」
という側面があります。
ホテルに置かれる理由も、単純な風量だけではありません。
客室に入った瞬間、
「お、ダイソンだ。」
そう思った時点で、宿泊体験は少し特別になれます。
特に出張利用やエグゼクティブ層は、「短時間で整う」「良い道具を使いたい」という価値観を持つ人も多いのです。
ダイソンは美容家電というより、
“高性能ライフスタイル家電”
として支持されている印象があります。
導入に向いているホテル
・先進性や“今っぽさ”を打ち出したいホテル
・ビジネス利用・エグゼクティブ利用が多いホテル
・デザイン性や未来感を演出したいホテル
・男性比率が高いホテル
・アップセル客室や高価格帯客室
ホテル視点で見るDyson導入メリット
①「分かりやすい付加価値」になる
ReFaや美容家電ほど詳しくなくても、
「ダイソン=良いもの」
という認知がある。
説明不要で価値が伝わりやすい。
② 客室単価アップとの相性
アップセル客室やエグゼクティブフロアとの親和性が高い。
「少し良い部屋」の理由になる。
③ 男性客満足との相性
ホテルの美容家電は女性向けになりやすい。
一方ダイソンは、
「速く乾く」
「格好いい」
「機能が高い」
という男性評価も取り込みやすい。
ダイソン導入施設
| ホテル名 | ホテルの特徴・読み取れる思い | 導入しているダイソン商品 |
ANAスイートラウンジ | ANA最上位ラウンジ。移動中でも快適性を重視する空間。 「旅先でも快適を崩さない」。限られた時間でも上質さを提供。 | Dyson Supersonic Travel ヘアドライヤー(2026年5月現在) |
ホテルグレイスリー銀座 | 藤田観光グループ。都市型ホテル。ビジネス・観光双方に対応。 「機能性+分かりやすい上質さ」。幅広い層に価値が伝わる。 | 上層階にDyson Supersonic™ヘアドライヤーを設置(2026年5月現在) |
| パークハイアット東京 | 東京・新宿にあるラグジュアリーホテル。世界観・特別感・滞在体験そのものに価値があるラグジュアリーホテル。 「高性能+デザイン性」。客室体験を構成する一要素。 | ヘアドライヤー Dyson Supersonic™ヘアドライヤーを設置を設置。(2026年5月現在) |
導入商品
| 項目 | Dyson Supersonic Travel ヘアドライヤー | Dyson Supersonic™ヘアドライヤー |
| 商品 |
楽天市場(メーカー公式)で詳細を見る |
楽天市場で詳細を見る |
| 導入ホテル |
ANAスイートラウンジ etc | パークハイアット東京 ホテルグレイスリー銀座 etc |
| 価格 | 42,801円〜 | 39,900円〜 |
| 位置付け | 旅行・出張特化モデル | フラッグシップモデル |
| 向いている客室 | 空港ラウンジ 長期滞在客室 出張特化客室 | 高価格帯客室 エグゼクティブフロア デザインホテル |
| 重さ | 軽量(約25%軽量) | 軽量 |
| 風量 | 強い | 強い |
| モード | 2段階+冷風 | 温度・風量多段階調整 |
| 体験の特徴 | 旅先でも快適を崩さない | Dysonらしい速乾と高揚感を手軽に体験 |
Dysonは「乾かす備品」というより、
「機能性」「先進性」「少し気分が上がる時間」を提供する設備投資。
特に、出張利用・エグゼクティブ層・アップセル客室との相性が良い印象があります。
実際に自宅でも同じ体験をしたい方は、こちらから確認できます。
■「美容時間」を客室価値に変える家電、ヤーマン
ヤーマンは、もともと「肌」「筋肉」「頭皮」など、“整える”を長く研究してきた会社。
特に美顔器は、美容感度の高い層から長く支持されています。
だからヤーマンのドライヤーも少し発想が異なります。
「乾かす」だけではなく。
頭皮を整える。
顔まわりを意識する。
髪を乾かす時間も美容時間にする。
そんな思想が入っています。
ホテル目線で言えば、
「滞在中に少し綺麗になった気がする」
という体験を作れる家電。
実はこれは、客室単価アップとも相性が良いのです。
導入に向いているホテル
・女性比率の高いホテル→「泊まって少し綺麗になった気がする」を作りやすい。
・美容特化客室・アップセル客室→「美容家電付き客室」という分かりやすい価値になる。
・温浴施設・スパ併設ホテル→入浴後の「整う時間」と親和性が高い。
・ラグジュアリー・ウェルネス系ホテル→「自分を労わる滞在」と世界観が合う。
Dysonが「未来感」なら。
復元ドライヤーが「回復時間」なら。
ヤーマンは、
“美容を持ち帰る滞在”
を作る家電。
客室備品ではなく、
「少し自分を好きになれる時間」を提供。
ヤーマンを導入するホテルには、そんな思想を感じます。
ヤーマン導入施設例
| ホテル名 | ホテルについて・読み取れる思い | 導入しているヤーマン商品 |
ホテルイースト21 | オークラ ホテルズ&リゾーツグループ。ヤーマンと同じ江東区という地縁を活かしたコラボも実施。 「美容体験」を宿泊価値へ。客室の付加価値向上と女性満足度向上。 | 顔・頭皮ケアも可能な「リフトドライヤー」を全客室に設置。(2026年5月現在) |
聚楽(飯坂温泉) | 飯坂温泉の聚楽は東北初の温泉リゾートホテル。温泉リゾートホテル。温泉後のリラックス時間を重視。 「温泉+美容」。お風呂上がりの整う時間まで滞在価値に。 | 一部の客室に「リフトドライヤー」が備え付けられている。(2026年5月現在) |
| ラビスタ東京 | ドーミーインなどを手がける共立リゾートが運営。豊洲エリアに位置し、種類豊富な朝食バイキングなどで人気。 「美容家電を体験する客室」。アップセル価値と差別化。 | ヤーマン商品を楽しめるヤーマンルームでは「リフトドライヤー」に加え、「ナイトリペアアイロン」など様々なヤーマン美容家電を体験できる。(2026年5月現在) |
客室単価をあげたいホテルにヤーマンのドライヤーが導入されている印象です。
ヤーマンは、
単なるドライヤーではなく、
「美容時間そのものを客室価値に変える設備投資」
として選ばれているように感じます。
導入商品
一番人気のリフトドライヤーは、「乾かす+頭皮ケア+顔まわりケア」が可能。
ドライヤーの時間を、“髪を乾かす時間”から、“自分を少し好きになれる時間”へ変えてくれます。
※導入機種は時期・客室タイプにより変更される場合あり。
| 項目 | リフトドライヤー |
| 商品 |
楽天市場(メーカー公式)で詳細を見る |
| 導入ホテル | ホテルイースト21 聚楽(飯坂温泉) ラビスタ東京 etc |
| 価格 | 39,600円〜 |
| サイズ | 約W58 × D201 × H183mm |
| 重さ | 約414g(電源コード含まず) |
| 風量 | 約2.2㎥/分(大風量) |
| モード | UPモード(顔まわりケア) SCALPモード(頭皮ケア) HAIRモード(速乾) FACEモード(低温ケア) |
| 傾向 | 美容意識が高い方 女性客比率が高いホテル 「整う体験」を重視するお客様 大浴場・温浴後の体験価値を高めたい施設 |
実際に自宅でも同じ体験をしたい方は、こちらから確認できます。
■“回復・低温・いたわり”を重視する復元ドライヤー
復元ドライヤーが支持される理由は、
徹底して
「髪をいたわる」
という考え方。
低温設計や髪への負担を意識した思想が特徴で、多くの髪と向き合う美容師たちから支持が広がったことも、その信頼を感じさせます。
「整える」
「いたわる」
「回復する」
という価値を重視したドライヤー。
導入施設の口コミを見ると、ドライヤーに対する満足度も比較的高い印象。
「復元ドライヤーが置いてあって良かった」
「知らないメーカーだったけど、使ってみたらすごく良かった」
そんな声も見られます。「使うと良さが伝わるタイプ」のドライヤーということが言えるでしょう。
導入に向いているホテル
復元ドライヤーが向いているのは、「髪を乾かす」ではなく、「いたわる」時間を提供したいホテル。
・ウェルネスホテル
“健康”“回復”“コンディションを整える”を重視する施設。客室備品も含めて、「整える滞在」を作りたいホテルに向いています。
・温泉旅館
お風呂上がりの「整う時間」と相性が○。
髪を乾かす時間まで含めて、癒し体験にできます。
・長期滞在・湯治型・リトリート系施設
“回復する滞在”との世界観が合う。復元ドライヤーの「いたわる」「整える」という考え方との親和性が高いです。
客室備品を選ぶことは、「どんな気持ちで帰ってほしいか」を選ぶこと。
復元ドライヤーは、「少し整った気がする滞在」を作りたいホテルと相性が良さそうです。
復元ドライヤー導入施設例
| ホテル名 | ホテルについて | 導入している復元ドライヤー商品 |
ニッコースタイル 名古屋 | オークラ ホテルズ&リゾーツグループ。「珈琲と音楽」にこだわったライフスタイルホテル。施設内ではDJイベントなども実施。 「ただ泊まる」ではなく、「居心地」や「気分」を整える滞在。客室備品まで世界観を合わせたい思い。 | 「復元ドライヤーPRO」を全客室に設置。(2026年5月現在) |
ANAクラウンプラザホテル神戸 | インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ。新神戸駅直結でアクセス抜群。高階層フロアからの眺めに定評あり。 移動や仕事、観光の疲れを整える時間まで大切にしたい思い。 | パウダールームに「復元ドライヤーPRO」が備え付けられている。(2026年5月現在) |
| ホテル日航金沢 | オークラ ホテルズ&リゾーツグループのシティホテル。金沢駅直結でアクセス抜群。「空に近い」がコンセプトの高層階建ホテル。 上質な時間や滞在そのものの満足度を高めたい思い。 | ラグジュアリールームに「復元ドライヤーPRO」が備え付けられている。(2026年5月現在) |
復元ドライヤーは、単なる客室備品ではなく「整う時間」「いたわる時間」「少し回復する時間」を滞在に加える設備として選ばれている印象がある。
導入商品
美容業界で支持が広がった「復元ドライヤーPro」。
特徴は、「低温」「いたわり」「整える」という考え方。
大風量で一気に乾かすというより、髪への負担を意識しながら、心地よく整えることを重視した設計が特徴です。美容師など、日々多くの髪と向き合う現場で支持が広がったことも、その考え方への信頼を感じさせます。
※導入機種は時期・客室タイプにより変更される場合あり。
| 項目 | 復元ドライヤーPro |
| 商品 | 楽天市場で詳細を見る |
| 導入ホテル | ニッコースタイル 名古屋 ANAクラウンプラザホテル神戸 ホテル日航金沢 etc |
| 価格 | 39,600円〜 |
| サイズ | 約W209 × D76 × H244mm |
| 重さ | 約676g(コード含む) |
| 風量 | 約0.8㎥/分(髪を痛めないため) |
| モード | HIGH/LOW/COOL |
| 傾向 | 体験価値を高めたい施設 「ただ泊まる」ではなく「気分が上がる滞在」を提供したい施設 客室備品を差別化要素にしたいホテル 「また泊まりたい」を増やしたい施設 |
「有名だから」ではなく、「使うと良さが分かる、その施設のこだわりを伝えたい」という“通好み”の価値を作りたい施設に特に向いています。
実際に自宅でも同じ体験をしたい方は、こちらから確認できます。
まとめ
Dysonは「未来感」。
YA-MANは「美容時間」。
復元ドライヤーは「整う時間」。
どれも単なる備品ではありません。
面白いのは、今回挙げた3ブランドがどれも少し“通好み”な存在なこと。
誰でも知っているだけではなく、
「知っている人は知っている」
という絶妙な立ち位置。
だからこそ、
「この施設は分かってる」「この施設はこだわっている」
そんな印象をつくることができるのです。
客室のドライヤーを見ると、
その施設やホテルが「どんな夜を過ごしてほしいか」が少し見えてくる。
次にホテルへ泊まる時。
ぜひ、ドライヤーも見てみてください。
ホテルの思想が、意外とそこに隠れています。
